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2005/02/28

Java叩き【年寄りが若年層を虐めているという構図】

プログラマ板でJava叩 き【年寄りが若年層を虐めているという構図】というスレッドを見つけた。
なんとなく興味が出たので覗いてみると、自分の意見だった。

私がここに書いたのが9/19、おそらく深夜だろう。
それに対し2chにスレッドが立ったのが9/20の14:30ごろ。
@niftyのココログは昔書いていたMemorizeより人の目 に触れやすいということだろうか。

スレッドを一通り読んでみた。
最初の頃はプログラム板、プログラマ板にありがちな言語比較、死滅系の内容だが、240番辺りか らテストの在り方、のような話になってきている。

テストについては、数が多ければ多いほど良い、と考えているわけではない。一般的にもそのような考え方はされていないだろう。
ちょうどすぐ前にも書いたが、境界を認識し、その境界で区切られた領域(及び境界上の領域)ごとにテストが実施されなければ意味が無い。同じ領域で似たよ うなテストを何回行っても効果は薄い。
JUnitでテストを作成し(テストコードに誤りはないとする)、カバレッジ100%ですべてのテストに成功するにもかかわらず意図しない動作をさせるプ ログラムは容易に作成可能だ。

しかしテスト数に意味が無いかというとそうではない。
領域の数に満たないテスト数であれば、テストされない条件があるのは自明である。
ただし、全ての領域をテストしなければならない、というプロジェクトは少ないと思う(体面上はともかくとして)し、実際の業務システムに対し実施すること は現実的に不可能だ。

適切なテスト数を決定するのは難しい。
システムの規模に応じてテスト数を増減させると言われても、じゃあシステムの規模ってどうやって測る?
その規模の大きさ1に対してテスト数はいくつに設定する?

ソース行数何行に対してテスト何個、という決め方は、上の疑問に対して答えを明確にしている、という点では評価するところはあるのかな、とスレッド後半を 読んで思った。
経験的にその割り合いが決定されているのであれば、信頼性もある程度は保っているのだろう。
(自分自身がその方法を推奨するかと言われれば、それはまた別の話。)

スレッドにも参加してみようと思う。
時間に空きが出来れば。


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