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2005年11月の1件の投稿

2005/11/12

Visual Studio .NET

私が所属するプロジェクトでは、VC6を用いてクライアントアプリを開発している。
しかし、
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=fh;JA;lifeDevToolFam
にある通り、VC6の製品サポートはすでに終了している。

このことが直接の原因というわけではないが、ついに.NETアプリケーションを、プロジェクトでも開発していくことになりそうだ。

前回のJava開発の際に、品質管理の立場から色々と開発プロセスを策定し、また、このプロセスに従うために必要なツールなどを決定した。
今回.NET開発においても、基本的にはこれに従うことにしたいと考えている。

しかし、使用するツールについては全く調査しておらず、そもそも誰が調査・決定するのかもまだ決まっていない。必要性も今の段階で認識している人がいるのか不明である。
(ちなみに私はこの.NET開発についてはアサインされていない)

今日少しWebを巡回してみたところ、VisualStudio 2005 Team Systemというバージョンではかなり目的のことが達成できるようである。
しかし、用いるVisual Studioのバージョンはおそらく既に決まっており、それはこのVSTSではないはずである。


その他、この開発を進めるにあたって障害になりそうだと思うこと。
  1. ツール購入の問題
    Java開発においては開発ツール(Eclipseから始まり、プロファイラやFindBugsなど)がお金をかけずに揃えられた。これに対し、.NET 開発では同等のツールがあるかどうかを調査する時間が必要であり、また、あったとしても無料で使用できるのかどうか。お金がかかるとなると自社で購入する のかそれとも客の金で買うのかなど、私の権限で決められない。
  2. ツール導入の問題
    PCに新しいツールをインストールしようと思うと許可をもらわなければならず、手続きが滞りがち。滞ると開発が遅れることになるのだが、そういったリスク は今のところ誰も考慮していない。(そもそもエンドユーザPCと開発用PCの運用ポリシーが同じというところでも、開発上大きな問題になるのだが、自社の ポリシーではないのであまり強くはいえない)

今回の件は、品質管理担当に任命しておきながら、私の知らないところで話が進んでいるので、口は出しても手は最後まで出さないようにするのが賢明か。

学生時代は、システム開発会社だと高価なツールが既に使用可能か購入が容易で、MSDN会員にも当然入ったりして、潤沢な開発環境が揃っているとおもって いたのだが、学生時代と比較できないほど求められる要求が高度であるにもかかわらず、開発環境はプアなままである(むしろ学生の頃の方が自分で勝手にフ リーツールを導入できたりして便利だった)というのはつらいことである。
高価なツールを購入しても使いこなせる開発者が少ない、という開発者自身の問題もあることにも驚きではあるが。(使いこなせないと、金を出す方も次から躊躇するのは当然。)



新しいVisual Studioの機能を理解するのに、システム・テクノロジー・アイ社主催のVisualStudio 2005/SQL Server2005 Quick Learningはそれなりに役に立った。

JUnit相当のものはNUnitというものがあり、使用方法、チュートリアルはWeb上に豊富にあるため導入は容易であると思われる。

静的コード分析はFxCopというものがあるらしい。VSTSでは使用可能のようだが、他のバージョンやエディションで使用可能なのかは不明。(gotdotnetのサイトからダウンロードできるようだが)

テストカバレッジやプロファイリングについては、VSTSでは標準機能としてあるようだが、他のバージョン、エディションでは代替機能が用意できるのか不明。

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