« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月の7件の投稿

2008/02/22

久しぶりにSoapboxサービスにアクセスしてみたら

Soapboxサイトを久しぶりに訪れると、以前書いたことと全く同じアップロード方法が初期表示時に通知されるようになっていた...

あと、地域の設定で「日本」が選択できるようになっていることも確認。これでcookieを手動で消さなくても日本語サイトに戻れる。

なお、私がこのサービスを利用し始めたときは強制的にCM動画が再生されるようなことは無かったのだが、いつの間にかそのようなことになってしまったので、今後利用する予定は無い。(もしかしたら使用を止めてから更に動作が変更になっているかもしれないが)

あれ、一旦サインインしたらサインアウトできない...

動的型付け言語はやはり使用できない

Web上で見られる動的型付け言語の利点は、それを書いた人が、現在、動的型付け言語の方が素晴らしいと思っていることは理解できる。しかし、どういう経緯でそう考えるようになったのかがいまいち分からないものだった。

BEST SOFTWARE WRITING の中の1章に、ブルース・エッケルという人が書いた"強い型付け vs. 強いテスト"というエッセイがある。

ここでは、元々静的型チェックを支持していた著者が、どのような経験を経て動的型チェックの方が素晴らしいと考えるに至ったかが記述されている。

私が静的型付け言語の方が優れていると考えている理由(静的型付け言語ではコンパイル時に分かるエラーが、動的型付け言語だと実行時になるまで分からない)と、著者が過去そうであった理由が全く同じであることもあり、今まで読んできた「動的型付け言語のメリット」に対して最も説得力があると感じた。

最終的に著者は、「テストされていないものは、壊れていると思え」、つまり、動的/静的に関わらずテストは行う必要があり、どちらも必ずテストを行う必要があるのであれば、動的型付け言語の方が柔軟性がある分優位である、としている。

上記について、理解はできるものの、やはり同意はできず、今のプロジェクトの実情からは、彼方の理想論にしか聞こえない。今までテスト無しで動かしてきたプログラムが山のように存在しており、例え、今、新規にプロジェクトが立ち上がった状態だとしても、同じメンバであればやはり同じような結果になるだろうと思われるからだ。

そのようなレベル(CMMIでいうとせいぜいレベル2だろうか)のプロジェクトでは、コンパイルによるチェックすら重要なテストのうちの1つであり、省略することは即破滅へ導かれることになる。

問題点である「テストが行われていないこと」については、解消できるのだろうか。少なくとも私の周りの人間の中には、そのような状況に対して危機感を持っている者は極少数であるし、実際実行できるスキルを持っている者も同程度のように見えるのだが。

最近、やっと定期的な静的チェックを開発プロセスの中に組み込むことができた。本の中の理想的な開発プロセスでは、JUnitなんかを実行させているところだが...

Joel on Softwareの著者であるJoel Spolskyが編者として著名人(残念ながら私が以前から知っていた人はほとんどいないが)の書いた記事を集めた書籍。昨日購入したばかりで全ては読めていないのだが、Joel on Softwareより『ヨミモノ』色が強くなっているので、実開発に役立つ度合いはかなり低いと思われる。オリジナルのタイトルには"1"と与番されているので、もしかすると2巻以降も出るのかもしれない。

2008/02/18

ROMEがBOMを扱えない

zioさんという方が提供されているニコRSS ニコニコ動画/RSS配信というサービスを利用してRSSを取得してみたが、ROMEはBOMがあると以下のような例外を投げるようだ。

com.sun.syndication.io.ParsingFeedException: Invalid XML: Error on line 1: Content is not allowed in prolog.

取り敢えずBOM分の冒頭3バイトをスキップして凌いだ。正しい解決方法があるように思うが...

参考:
@IT会議室 - UTF-8のXMLファイルのパースについて

[追記]http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=6218794を見ると、本体の方の問題は、Java SE6(1.6)で解消されているようだ。また、ROMEのJavadocには"UTF-8 BOM is not handled by all parsers right now"とあった。

2008/02/17

WebアプリのRSS リーダを常用することにした

Fastladderのソースコード公開、というニュースを見て、RSS Readerを再度使用してみた。

以前livedoor Readerを試用したことがあるのだが、このときはlivedoorのIDを持っていなかったのでお試し版を使用した。全くメリットが分からなかった。

今回はGoogle Readerを使った。登録したサイトの未読を超速で消化できるスピード感が素晴らしい。viのカーソル移動ようなキーボード操作もでき、マウスとキーボード間の手の移動も不要である。

携帯電話からも参照することができる。私は、携帯電話ではタイトルをチェックするだけに留め、内容を見たいものはマーク(Star)をつけておいて、後ほどPCで参照する、という使い方をしている。

試用版だと、もちろん自分でサイト登録したりできないので、上記のようなメリットに気付かない。これほど意味の無い仕様版も無いなあ、と思った。

今回livedoor ReaderもIDを取得して比較してみたのだが、PHS接続(128kbps)だとGoogle版の方が軽快に動作するように感じた。他のサイトの評価では概ねlivedoor版の方が速い、ということだが。先読み機能や未読デフォルトが200件と多いことが、ナローバンドでは悪い方向へ影響しているのではないか。設定でこれらは変更できるようだったが、Google版に不満が無いためそれ以上は検証せず。

 

Google ReaderはAjax技術を利用しており、かなり頻繁に非同期通信を行っているように感じる。PHS接続して使用しているとかなりの割合で保存に失敗した旨のエラーメッセージが出る。

この場合、もちろんエラー応答も非同期で返ってくるため、メッセージが表示されたとしても何がエラーになったのか分からない。そもそもエラーになる可能性のある操作がどれなのかすら明示されていない。

しかし、しばしばエラーが発生することや、そのエラーが何なのか分からないことは、あまり重要ではない。せいぜい未読状態になるべきものがそうなっていないだけ、という程度であり、その程度であれば再実行の手間はかからないからである。(エラーは苦にならない、とは言いつつ、携帯電話で使ってみたときにはやはり同期型通信の安心感も感じたりするのだが。)

私が携わっているシステムも非同期通信が技術的に重要なものなのだが、これは伝統的に「銀行での振り込み」の例などで示される重要なトランザクションを扱う。エラーメッセージを見る度に、Google Readerのようなレベル(おそらくAjaxを利用している現状のアプリも同程度だろう)の保証しか行わなくてよいサービスって良いよなあ、と思ってしまう。

そんな経緯でblogの名称を変更した。あと、ついでにAmazonアソシエイトにも登録してみた。

関連(というほどでもない):
ITmedia - オンデマンドサービスの障害は「新常識」?

2008/02/11

NetBeansのGUIエディタ(Matisse)でJava3Dコンポーネントを使用してみる

注意:Java3Dはこれから学習しようと考えているだけなので、実際に使用できるかどうかは試せていない。
[追記]下記の設定方法は誤りで、設定してもうまく働かない(が、備忘録として残しておく)。一見うまくいくように思われたが、GUIエディタを開き直すと正しく表示されなくなった。ログに "CANVAS CRASHED!!!" と出力されるが、検索してみたところ、これはJCanvas3D.javaの806行目で出力されているようだ。

Java3D実行用バイナリのダウンロードとインストール:

  1. https://java3d.dev.java.net/binary-builds.html
    からJava3Dのバイナリをダウンロードする。私はjava3d-1_5_1-windows-i586.zipを選択した。
  2. jarファイル3種(j3dcore.jar, j3dutils.jar, vecmath.jar)を適当なディレクトリに配置する。なお、インストーラでインストールした場合、%JAVA_HOME%\lib\extに配置されると思われる(ここに入れておけばクラスパス設定や実行許可設定が不要なはず)。
  3. dllファイル4種(j3dcore-d3d.dll, j3dcore-ogl-cg.dll, j3dcore-ogl-chk.dll, j3dcore-ogl.dll)をpathの通ったディレクトリ以下に配置する。インストーラでインストールした場合はおそらく、%JAVA_HOME%\binに配置されるのでは。

NetBeansのライブラリ設定:

  1. NetBeansのメニューから ツール>ライブラリ を選択し、ライブラリマネージャを起動する。
  2. 新規ライブラリボタンを押し、ライブラリ名「Java3D」のクラスライブラリを作成する。
  3. Java3Dのクラスパスに、インストールした3種のjarファイルを追加する。Javadocも設定しておく。

library_manager 

NetBeansのパレット設定:

  1. NetBeansのメニューから ツール>パレット>Swing/AWTコンポーネント を選択し、パレットマネージャを起動する。
  2. 新規カテゴリボタンを押し、カテゴリ「Java3D」を追加する。
  3. ライブラリから追加ボタンを押し、Java3Dライブラリ(上記で追加したライブラリ)を選択する。
  4. 使用可能なコンポーネントの中からJCanvas3Dを選択する。
  5. パレットカテゴリからJava3D(今回追加したカテゴリ)を選択する。

palette_manager 

以上の設定を行うことで、GUIエディタのパレットにJCanvas3Dが表示され、GUIデザイナ上に設置できるようになった。

palette 

参考:
日本語 NetBeans ユーザー FAQ - パレットにコンポーネントをインストールしましたが使用時にエラーが出ます

2008/02/10

ニコニコ動画のサムネイル情報を取得してみる

ニコニコ動画のサムネイル情報を取得する - WebProgを極めて居酒屋を開発するという記事を見たので、1月7日のプログラムに、このサムネイル情報取得呼び出しを追加してみた。

 Java Web Startで実行する

最下部のLoadボタンが該当呼び出しである。

今まで、jnlpファイルは自分で手書きしていたが、NetBeansで自動生成できることに気づいた。署名なども全て行ってくれる。

NetBeans6.0.1でJarファイルにソースコードを添付する

netbeans_jar

プロジェクトのプロパティーを開いて、 構築 > パッケージング 内の「JARファイルを除外」設定項目値から、**/*.javaを削除すればよい。

 

日本語NetBeans6.0.1正式版がリリースされたようだ。

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

other sites

  • follow us in feedly
  • github
  • stackoverflow

ソフトウェアエンジニアとして影響を受けた書籍

  • Christain Bauer: HIBERNATE イン アクション

    Christain Bauer: HIBERNATE イン アクション
    理論と実践が双方とも素晴らしい製品であるHibernate。本書はそのプロダクトを書名に冠していますが、Hibernateを使うつもりがなく、ORマッピングの解説書として読むにしても十分な良書です。Second EditionとしてJava Persistence With Hibernateという書籍も出版されていますが、残念ながら現在のところ 和訳はされていません。-インアクションは2.xの、Java Persistence-は3.1の頃のものなので、最新版とはちょっと違うところもあることに注意。 (★★★★★)

  • アンドリュー・S・タネンバウム: 分散システム 原理とパラダイム 第2版

    アンドリュー・S・タネンバウム: 分散システム 原理とパラダイム 第2版
    クライアント/サーバシステムを構築する上で必要となる知識が総論されてます。Web技術者も、フレームワーク部分を開発するのであれば必読。 (★★★★★)

  • Joel Spolsky∥著: ジョエル・オン・ソフトウェア

    Joel Spolsky∥著: ジョエル・オン・ソフトウェア
    前述の書籍「ソフトウエア開発プロフェッショナル」をより砕いたもの、という感じでしょうか。 前書きではプログラマでなくSE向けの本のように書かれているが、プログラマが読んでも面白い本であると思われます。 SEになった新人(あるいはそういう会社に入る/入りたての人)にとっては、これからどういったことが仕事を遂行していく上で起こりえるのか、どのように考えて行なっていけばいいのか決定する助けになると思います。 元は″Joel on Software″というブログの記事で、web上でも一部日本語で読めます。 http://japanese.joelonsoftware.com/ (★★★)

  • ドナルド・C・ゴース,ジェラルド・M・ワインバーグ: ライト、ついてますか

    ドナルド・C・ゴース,ジェラルド・M・ワインバーグ: ライト、ついてますか
    問題解決(一昔前のの流行語で言うところの『ソリューション』)能力は、システムエンジニアのスキルとして備えるべきもののうちのひとつです。しかし、これは難しい。学校で出されるテストと違い、唯一の、(問題提出者が想定している)解を求めるだけが「問題解決」では無いからです。そもそも、何が問題なのか、それは本当に問題なのか、それは本当に解決すべき問題なのか、その問題解決方法は正しいのか、などを解決しなければ、「その解は正しいのか」に辿りつくことができません。この本の最も良いところのひとつは、本があまり厚くないこと。すぐに読めるし、何回も読み返す気になるでしょう。 (★★★★★)

  • スティーブ・マコネル: ソフトウエア開発プロフェッショナル

    スティーブ・マコネル: ソフトウエア開発プロフェッショナル
    コードコンプリートで有名なスティーブマコネルの著書。新人SEに読んで欲しい。個人として業界の中でどうあるべきか、組織としてどうあるべきか、SEのプロ意識とは?SEの心構え概論、といったところでしょうか。また、業界における資格の重要性についても説かれています。この業界では資格が特に軽んじられる傾向がありますが、この傾向はどんな弊害をもたらすのか、将来的にこの業界は資格に対してどのような姿勢で臨んでいくべきなのか。日経BP社では(他の出版社もだが)最近、似たような類いのあまり面白くない書籍が乱出版されていますが、この本は別格だと思うので安心して購入して欲しいと思います。 (★★★★★)

無料ブログはココログ