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2009年4月の8件の投稿

2009/04/19

TortoiseHgのテーマを変更する

TortoiseHgのインストール時にテーマを選択できるが、デフォルトのテーマ(Neutrino)はWindowsXPに合わず、変更の方法を探した。

FAQに記載の通り、C:\Program Files\TortoiseHg\etc\gtk-2.0\gtkrcをテキストエディタ開き、現在のテーマをコメントアウトし、表示させたいテーマのコメントアウトを外せば反映される。

Blue-Steel, Brushedも合わず、結局MS-Windowsに落ち着くことになりそうだ。

…0.7.3インストール直後に0.7.4がリリースされた…

2009/04/16

MSYS MinGW gcc3.4.5でffmpegコンパイル

猫科研究所さんのサイトを参考にしながらffmpegをコンパイルしてみる。その1, その2からのつづき。

[MinGW+ffmpeg(7)ffmpegのビルド]を見ながら、本題であるffmpegコンパイルを行った際に引っかかった箇所を記述する。

まず、現在のconfigureの記述には、pthreadGC2の記述が含まれており、全く考慮されていないわけでは無さそうだった。どのように変更を加えればわからなかったのだが、とりあえずwsock32を追加した。

2004,2005c2004,2005
<     elif check_func pthread_create -lpthreadGC2; then
<         add_extralibs -lpthreadGC2
---
>     elif check_func pthread_create -lpthreadGC2 -lwsock32; then
>         add_extralibs -lpthreadGC2 -lwsock32

libx264の箇所は、記載されている通りに修正した。

次に、configureのオプションだが、--enable-liba52 と --enable-swscaleは無くなっている様だった。webを検索してみると、どうも現在ではデフォルトで有効になっているらしい。

3点目。これもconfigure実行時になるが、configureが正常終了しなかった。出力されたconfig.errファイルを見てみると、faad.h: No such file or directoryというエラーが出力されていた。そこで、環境変数C_INCLUDE_PATHC:\msys\1.0\mingw\includeを追加した。冒頭サイトの手順で進めて行った場合、このディレクトリには今までコンパイルしたライブラリのヘッダが格納されていることになる。

4点目。make実行時、make: *** No rule to make target `libpostproc/libpostproc.a', needed by `all'. Stop.というエラーが発生した。これは、makeのバージョンを上げることで対応できる。MSYSのCurrent ReleaseであるVersion1.0.10にあるmakeはVersion3.79であるが、MSYS1.0.113.81(make-3.81-MSYS-1.0.11-2.tar.bz2)に入れ替える。

5点目。make時にC:/msys/1.0/mingw/include/sched.h:152: error: syntax error before "pid"のエラー。pthreads-w32のヘッダの誤りということらしく、こちらのサイトにあるパッチ(Pthreads-w32-2-8-0.diff)を当てることで解消できる。

以上で、ffmpegはビルドできた。

 

問題点として、pthreadGC2について、前述のパッチを当てることでコンパイル済みのpthreadGC2をリンクすることができたが、パッチを当てると、ptheadGC2自体のコンパイルが行えない、というものがある。

どうも、現在において、ffmpegをビルドするにはこの環境は古いように思われる。MSYSやgccのバージョンを上げて(暇があれば)再度試してみようと思う。

最新のバージョンが欲しいと思った場合でも、Automated Unofficial FFmpeg Win32 Buildsでバイナリが手に入るので、自分でビルドする必要はあまり無いのかな、とも考えたりした。ここにあるstatic-howtoは、configureやmakeのオプション、必要なパッチなどが書かれているため、手動でビルドする際にも役立つかもしれない。

2009/04/07

Portable Ubuntu for Windowsでお手軽Linux環境を実現する

Portable Ubuntu for Windowsがdeliciousのhotlistに上がっていたので、試しに起動してみた。

screenshotを見れば分かるとおり、Windowsのデスクトップと一体化してしまっていて、例えば、今使っているFirefoxはWindowsのものなのかUbuntuのものなのか分からない。この使い心地はかなりインパクトがある。

実行方法は、youtubeにあるスクリーンキャストで一目瞭然。

ダウンロードしたディレクトリにあるrun_portable_ubuntu.batを実行するだけ。初期パスワードは公式サイトに書かれている通り123456なので、パスワードが求められる場面ではこれを入力する。

日本語化することで、日本語の表示・入力も問題なさそう(ウィンドウタイトルが化ける以外は...)。ただし、日本語化する際は初期ディスク容量である1.8GB程度ではディスクフルになってしまうため、あらかじめHow to change file system size(1, 2, その他)に書かれている手順で容量を拡張しておく必要がある。日本語化した直後の状態で2GB強が必要なようなので、これに加えてアップデートを行ったり、作業用のスペースを考えて作成する。

説明文中のTerminalは、Applications > Accessories > の下にある。

ubuntu01

日本語化には以下の2点の設定を行う必要がある。

1点目。以前Xubuntuで行ったのと同様の手順を実施する。説明の中にあるSoftware Sourcesは、System > Administrationの下にあった。インストール後、System > Administration > Setup Helper for japanese Environmentを実行して必要なアプリケーションを導入する。

2点目。System > Administration > Language SupportでJapaneseを選択し、再起動すればメニュー他が日本語化された状態で表示されるようになり、日本語入力なども自動設定される。

ubuntu_desktop

2009/04/06

ホリエモンの徹底抗戦を読んで会計について学んでみようと思った

本書の中でB/SやP/Lの話題が何回か出てきたので、企業会計の本を探り出して再入門してみようかと、ふと思った。

手元にあるのはアンダーセンビジネススクール編 エクスメディア社発行の「企業会計超入門」という本。アンダーセンは解散エクスメディアは倒産、ということなので中々貴重な本、かもしれない。2001年発行なので、法律も変わっているのだろうが、本格的に勉強しようというわけではないのでこれで良しとした。

さて、貸借対照表(B/S)の出だしていつもつまづくのが以下の図である。

  貸借対照表

この図の下に、『資産 = 負債 + 資本、つまり資産は、負債と資本を足したものと常に等しい。このようにバランスが取れているからバランスシート』とか説明があるものだから、つい、「なるほど、負債が増えると資産も増えるのか。確かに借金も財産のうち、とか、負の資産、とか言うしなあ」と納得しそうになる。もちろんこの理解は誤っている(はず)。

上図だと、負の値を取り得る項目があるのが分からない(表せない)のが問題ではないかと思う。3項目のうち、(私の理解が正しければ)資本のみ負数になり得る。

このようなものは、ベクトルで表すか、下図のような棒グラフと差分で表した方が分かりやすいと思うのだが。貸借対照表の書式が上図に似ているから無理矢理こじつけているのだろうか。

    改善-貸借対照表

ココログに画像付きの投稿ができなくなった?

WindowsLiveWriterで投稿しようとすると、以下のダイアログが出て失敗する。1アップロード当たり1MB以上は駄目なのは以前書いたとおりだが、今回引っかかっているのは数KBのもの。何故…?

image_upload

追記:日本語ファイル名の画像をアップロードしようとすると上図のダイアログが出るようで、ファイル名をアルファベットのみに変更することで解消した。

2009/04/04

インナークラスを生成する

Google Crome, 私の環境ではクラッシュする頻度がかなり高く、また、クラッシュ後に開いていたページを復元できないことも少なからずある。

それでも、起動時間や動作の速度といった性能が、他のブラウザよりCromeを使わせる要因になっていた。

しかし今回、クラッシュだけではなくブルースクリーンまで引き起こしてしまった。Cromeが原因かどうかははっきりしないが、このままの状況だとFirefoxに出戻ることにもなり兼ねない。

閑話休題。

Javaでは、コールバックの仕組みとして、コールする側にオブジェクトを渡しておき、イベントが発生するとそのオブジェクトで通知してもらう、というのが一般的である。

例えば、SwingではActionListenerインタフェースを実装したオブジェクトを用いて以下のようなコードを書く。

JButton button = new JButton("OK");
button.addActionListener(new Listener());

このListenerクラスがActionListenerインタフェースを実装しており、ボタンが押されるとactionPerformedメソッドでコールバックしてもらうことになる。

このようなコールバック発生をユニットテストしたいと考えたのだが、検索した限り、どうやってインナークラスを生成すればよいかが見つからなかったので、メモしておく。

インナークラス(内部クラス)と呼ばれるものにはいくつか種類があるが(参考:Java FAQ)、ここで扱うのは上記のListenerような「非staticなメンバ型」である。

サンプルコード

Swingのアプリケーションをサンプルとして用いる。コードはこちら。ボタンを押すとHello, worldと表示するプログラムで、今回、このボタンを押したことを通知するコールバック用クラスである"Listener"を外部から生成する。

インナークラスオブジェクトの取得

オブジェクトを生成するためにはコンストラクタが必要になる。そこで、Class#getDeclaredConstructorsメソッドを用いてコンストラクタを取得する。インナークラスオブジェクトは、"外部クラス$インナークラス"の書式でClass#forNameメソッド引数に渡せばよい。

// インナークラスを取得
Class clazz = Class.forName("MyWindow$Listener");

// コンストラクタを取得
Constructor[] constructors = clazz.getDeclaredConstructors();

インナークラスインスタンス生成

非staticなメンバ型のオブジェクトは、外部クラスインスタンスの中で生成する必要がある。コンストラクタの引数には、その外部クラスインスタンスを指定するようになっている。

Object obj = constructors[0].newInstance(outerObj);

getDeclaredConstructorsメソッドではコンストラクタが2個取得できるが、そのうち1個目を使用してオブジェクトを生成する。(2個目はどのような用途で用いるのか未調査)

あとは、生成したobjのメソッドを呼ぶことで、コールバック通知が行える。

前出のサンプルコード中にあったActionListenerインナークラス生成のサンプルはこちら

2009/04/02

faad2-2.7でunrecognized command line option "-iquote"

今日はこちらを参考にfaad2をビルドしようとしたところ、

cc1.exe: error: unrecognized command line option "-iquote"

といったエラーが出た。-quoteオプションはgcc4から?追加されたものらしく、現在使用している3.4.5では認識されない。

仕方が無いので、faad2-2.7/libfaad/Makefileの147行目を手で修正し、ビルドを無理矢理続行させた。

修正前:AM_CFLAGS = -iquote $(top_srcdir)/include

修正後:AM_CFLAGS = -I $(top_srcdir)/include

2009/04/01

MinGW+MSYSでopen_stackdumpfile: Dumping stack trace to sh.exe.stackdump

私にとってMinGWは鬼門のようで、1年に1回くらいffmpegのビルドに挑戦してみるのだが、Windowsでビルドに成功したためしがない。

また今年もその時期がやってきたようで、こちらのサイトを見ながらmingw環境を整えてみている。ちなみに前回は、ファイル日付を見ると2008年1月に挑戦したようだ。

表題の通り、早速問題が発生した。sh.exeがfaultし./configureすら通らない状況になった。

これについては、こちらに記載されていた通り、MSYS-1.0.11-20090120-dll.tar.gzを上書きインストールすることで回避できた。

次の問題は何だろうか。

追記:Couldn't reserve space for cygwin's heap, Win32 error 0 というエラーが出る場合も同様の原因らしく、上記の対処で対応できた。

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