« [読書]「科学研究者になる方法」上田寿 | トップページ | easymockを利用してみる(2) – easymockのインストールとHelloWorld »

2009/11/25

easymockを利用してみる(1) – Virtual Mock Object と Mock Object の違い

以前Mock Objectに少し触れたことがあるが、私自身使用したことが無かったので今回試してみた。

また、Virtual Mock Object として、dJUnitを利用したことがあるので、これとの比較も書いてみたいと思う(したがって、タイトルのVirtual Mock Objectは、正確にはdJUnitを指すものであって、Virtual Mock Object全体の性質であるとは限らない)。

 

テストカバレッジについて日本語のサイトを検索すると、dJUnitがよくヒットする。また、Eclipseプラグインとしても提供されており、導入難易度が低いせいか実プロジェクトでもよく利用されているようだが、実際に利用してみて何点か不満が出た。例を以下に記載する。

  • カバレッジについて、かなり古いバージョンのJCoverageを利用している。
    • 現在オープンソース版のCloverが提供されなくなって久しいが、dJUnitでは当時のGPL版のものを用いているはず。
  • Eclipse以外から利用するのに、設定が煩雑である。特にVirtual Mock Objectを利用する場合。
  • Antで実行する場合、専用のタスク(junitタスクに似てはいるが)で実行する必要がある。
  • テスト対象の規模が大きくなると、実用に耐えられないくらい遅い。
    • 1テストケースごとに、クラスロードに数分、というようなことも。
      • forkは常にtrueなので、テストケースごとにVMが分かれる。
      • 仕様なのかバグなのか不明だが、テストケースをロードした直後(具体的には@BeforeClassアノテーションを付けたメソッド内)にしかVMO動作設定できない現象が出たので、テストを細分化してVM起動からやり直す必要が出た。
  • dJUnit、Hibernate共にasm(cglib)を利用するのだが、必要とされるバージョンが異なるのではまる。
    • これについては、Hibernateが古いバージョンを利用しているのが問題なのだが。
    • easymockやjMockでもcglibを利用しているようなので、この問題はdJUnitに限ったことではないのかもしれない。

Mock Objectはオブジェクトに対して動作を設定するのに対し、Virtual Mock Objectはクラス自体の動作を書き換えるらしい。このためVirtual Mock Objectは動作速度が遅くなりがちなのではないかと思う。また、Mock Objectではこの問題が表れにくいのではないかと期待しているが、冒頭に記載したとおりMock Objectの使用経験が無いため実際のところは未知である。

JCoverageの問題については、Coberturaを利用すればよいだろう。

« [読書]「科学研究者になる方法」上田寿 | トップページ | easymockを利用してみる(2) – easymockのインストールとHelloWorld »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18902/46860548

この記事へのトラックバック一覧です: easymockを利用してみる(1) – Virtual Mock Object と Mock Object の違い:

« [読書]「科学研究者になる方法」上田寿 | トップページ | easymockを利用してみる(2) – easymockのインストールとHelloWorld »

other sites

  • follow us in feedly
  • github
  • stackoverflow

ソフトウェアエンジニアとして影響を受けた書籍

  • Christain Bauer: HIBERNATE イン アクション

    Christain Bauer: HIBERNATE イン アクション
    理論と実践が双方とも素晴らしい製品であるHibernate。本書はそのプロダクトを書名に冠していますが、Hibernateを使うつもりがなく、ORマッピングの解説書として読むにしても十分な良書です。Second EditionとしてJava Persistence With Hibernateという書籍も出版されていますが、残念ながら現在のところ 和訳はされていません。-インアクションは2.xの、Java Persistence-は3.1の頃のものなので、最新版とはちょっと違うところもあることに注意。 (★★★★★)

  • アンドリュー・S・タネンバウム: 分散システム 原理とパラダイム 第2版

    アンドリュー・S・タネンバウム: 分散システム 原理とパラダイム 第2版
    クライアント/サーバシステムを構築する上で必要となる知識が総論されてます。Web技術者も、フレームワーク部分を開発するのであれば必読。 (★★★★★)

  • Joel Spolsky∥著: ジョエル・オン・ソフトウェア

    Joel Spolsky∥著: ジョエル・オン・ソフトウェア
    前述の書籍「ソフトウエア開発プロフェッショナル」をより砕いたもの、という感じでしょうか。 前書きではプログラマでなくSE向けの本のように書かれているが、プログラマが読んでも面白い本であると思われます。 SEになった新人(あるいはそういう会社に入る/入りたての人)にとっては、これからどういったことが仕事を遂行していく上で起こりえるのか、どのように考えて行なっていけばいいのか決定する助けになると思います。 元は″Joel on Software″というブログの記事で、web上でも一部日本語で読めます。 http://japanese.joelonsoftware.com/ (★★★)

  • ドナルド・C・ゴース,ジェラルド・M・ワインバーグ: ライト、ついてますか

    ドナルド・C・ゴース,ジェラルド・M・ワインバーグ: ライト、ついてますか
    問題解決(一昔前のの流行語で言うところの『ソリューション』)能力は、システムエンジニアのスキルとして備えるべきもののうちのひとつです。しかし、これは難しい。学校で出されるテストと違い、唯一の、(問題提出者が想定している)解を求めるだけが「問題解決」では無いからです。そもそも、何が問題なのか、それは本当に問題なのか、それは本当に解決すべき問題なのか、その問題解決方法は正しいのか、などを解決しなければ、「その解は正しいのか」に辿りつくことができません。この本の最も良いところのひとつは、本があまり厚くないこと。すぐに読めるし、何回も読み返す気になるでしょう。 (★★★★★)

  • スティーブ・マコネル: ソフトウエア開発プロフェッショナル

    スティーブ・マコネル: ソフトウエア開発プロフェッショナル
    コードコンプリートで有名なスティーブマコネルの著書。新人SEに読んで欲しい。個人として業界の中でどうあるべきか、組織としてどうあるべきか、SEのプロ意識とは?SEの心構え概論、といったところでしょうか。また、業界における資格の重要性についても説かれています。この業界では資格が特に軽んじられる傾向がありますが、この傾向はどんな弊害をもたらすのか、将来的にこの業界は資格に対してどのような姿勢で臨んでいくべきなのか。日経BP社では(他の出版社もだが)最近、似たような類いのあまり面白くない書籍が乱出版されていますが、この本は別格だと思うので安心して購入して欲しいと思います。 (★★★★★)

無料ブログはココログ