CUDA(GPGPU)をはじめようとグラフィックカードを購入した
Kinectの記事を読もうと日経ソフトウェア2011年8月号を購入したところ、別の特集記事「ケタ違いのパワーをC/C++で!これから始めるGPUプログラミング」に目移りしてしまい、勢い余ってグラフィックカードを購入してしまいました。
GPGPUの開発・実行環境でメジャーなものはCUDAとOpenCLの2種類があるようです。CUDAがNVIDIA社の独自規格である(対応グラフィックカードはNVIDIAのもののみ)のに対し、対抗規格である後発のOpenCLは共通規格団体によって制定されているそうです。ここだけ聞くとOpenCLの方が良さそうですが、プログラミングのしやすさはCUDAの方に一日の長がありそうでしたので、私はCUDAを選択することにしました。ちなみに、NVIDIAのカードだとCUDAしか無理なのかというとそういうわけではなく、OpenCL用の環境も提供されています(参考)。
また、CUDA/OpenCLともエミュレーション実行もできるようで、対応カードが無い場合でもCPU上でプログラムを実行することも可能なようです。ほんとにちょっと触ってみたいだけであればエミュレーションも一つの手かもしれません。[追記: CUDA3.0から(?)nvccのdeviceemuオプションがdeprecatedになって、CPUでエミュレーションすることはできなくなったようです(参考)。OpenCLも駄目?(参考)]
CUDA対応GPUカードの一覧はこちらにあります。TeslaやQuadroという製品群はそれぞれ特定用途向けのカードのようでしたので、無難にGeForceから選択することに。
そして、Compute Capabilityが2.0以降のものはそれより前の製品と異なるFermiというコードネームのアーキテクチャが採用されているそうなのでその中から。
…ということでGeForce GTS 450で検索したところ、玄人志向のGF-GTS450-E1GHという製品が1万円を切っているようなのでこれにしました。高性能なカードは値段もさることながら、容量の大きい電源も要求するので、ちょっとそちらにも手を入れるのも面倒だな…ということもありました(4Gamer.netの記事によると、GTS450の最大消費電力は106W、推奨電源ユニットは400W以上、とのことです)。
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