Visual C++ 2010 でCUDAソースファイル(.cu)のシンタックスハイライトとインテリセンス有効化
これまたVC++2008の設定はWeb上で多く見つけることができるのですが、日本語でVC++2010について解説されたものが無かったので記載。
usertype.dat の作成と保存
usertype.datの説明はこちら。ただし、これは2003時代の説明で、保存すべき場所はdevenv.exeと同じディレクトリでなく、VC++ 2010 ExpressではVCExpress.exeと同じディレクトリ、つまり C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE になります。
GPU Computing SDK 4.0をインストールしている場合には C:\ProgramData\NVIDIA Corporation\NVIDIA GPU Computing SDK 4.0\C\doc\syntax_highlighting\visual_studio_8 ディレクトリにusertype.datがありますので、前述のIDEディレクトリにコピーしましょう。SDKをインストールしていなければこちらをダウンロードして同ディレクトリに保存します。
VC++ 2010 Express の設定
2008まではレジストリを編集する必要があったようですが、2010では不要なようです。
VC++ 2010 Express を起動し、ツール > オプション... メニューを選択し、表示されたオプションダイアログ上でプロジェクトおよびソリューション > VC++プロジェクトの設定 ツリーメニュー を選び、含める拡張子に”.cu”を追加します。
続いて同じダイアログ上で テキストエディター > ファイル拡張子 ツリーメニューを選択し、拡張子入力欄に “cu”(こちらはドット無しです)を入力し追加ボタンを押します。
以上の設定で、.cuファイルでもsyntax highlightとintellisenseが有効になります。
ちなみに、cudaMallocやらcudaMemcpyやらの関数を補完するためには
- インクルードディレクトリに $(CUDA_INC_PATH) を追加する
- 該当.cuファイルで cuda_runtime.h をインクルードする
必要があります(その他、 device_launch_parameters.h もインクルードしておいた方が良い?)。
…むしろcuda_runtime.hをインクルードしなくてもコンパイルが通ってしまう方が謎な気がするのですが、なぜなんでしょうね…?
参考:
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そういえばblockDimとかインテリセンスの補間に出てこなかったり波線が出たりで微妙に不便だったので,ハイライトとインテリセンスを有効化しようとgoogle先生に聞いてみた. Visual C++ 2010 でCUDAソースファイル(.cu)のシンタックスハイライトとインテリセンス有効化 h…... [続きを読む]
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