« Android: 通常実行とJUnitテスト実行で共通のロギングコードを用いる | トップページ | Qiitaって何なのさ »

2015/07/07

ここが変だよ android.util.Log

  • 主な用途は開発時のデバッグ出力だと思われるにもかかわらず、デフォルトのログレベルがINFO
  • Log.d や Log.i といった出力メソッドは、ログレベルを無視して常に出力する
    • 設定ログレベルが影響を及ぼすのはisLoggableメソッドの判定
  • ログレベルの設定はタグごとにしか行えない
    • デフォルトのログレベルをINFOからDEBUGに変更しよう、ということができない
    • システムプロパティに設定することになるが、タグごとにadb shell setpropコマンドを実行するのが煩雑
    • システムプロパティは永続化されない(らしい)。再起動で設定は消える
  • システムプロパティ以外の設定方法として /data/local.prop ファイルに設定を記述する方法もあるが、実行環境(=端末)によっては機能しない(らしい)
slf4j-android を使用することに決めたのですが、この実装は愚直にログレベルを参照して出力する/しないを決定しています。
このため、従来 android.util.Log.d メソッドを使用していた箇所を単純に org.slf4j.Logger#debug メソッドに置換すると、「メッセージが出力されなくなってしまった!」となってしまいます。
実際は、前述の通りデフォルトログレベルがINFOなので、DEBUGは出力されないのは意図した動作なのですが。

参考・参照:

« Android: 通常実行とJUnitテスト実行で共通のロギングコードを用いる | トップページ | Qiitaって何なのさ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ここが変だよ android.util.Log:

» yet another slf4j android binding, for testing [発火後忘失]
以前「ここが変だよ android.util.Log」 というエントリで、android.util.Log及びその仕様を引きずったslf4j-androidはちょっと使いづらいと書きました。 簡単に言うと、デバッグ目的でログを出すのに使うのだから、ログレベルを簡単に変えられるべきだがそうはなっていない、ということです。 で、できないならできるようにしちゃえ、ということで自分向けにslf4j-and... [続きを読む]

« Android: 通常実行とJUnitテスト実行で共通のロギングコードを用いる | トップページ | Qiitaって何なのさ »

other sites

  • follow us in feedly
  • github
  • stackoverflow

ソフトウェアエンジニアとして影響を受けた書籍

  • Christain Bauer: HIBERNATE イン アクション

    Christain Bauer: HIBERNATE イン アクション
    理論と実践が双方とも素晴らしい製品であるHibernate。本書はそのプロダクトを書名に冠していますが、Hibernateを使うつもりがなく、ORマッピングの解説書として読むにしても十分な良書です。Second EditionとしてJava Persistence With Hibernateという書籍も出版されていますが、残念ながら現在のところ 和訳はされていません。-インアクションは2.xの、Java Persistence-は3.1の頃のものなので、最新版とはちょっと違うところもあることに注意。 (★★★★★)

  • アンドリュー・S・タネンバウム: 分散システム 原理とパラダイム 第2版

    アンドリュー・S・タネンバウム: 分散システム 原理とパラダイム 第2版
    クライアント/サーバシステムを構築する上で必要となる知識が総論されてます。Web技術者も、フレームワーク部分を開発するのであれば必読。 (★★★★★)

  • Joel Spolsky∥著: ジョエル・オン・ソフトウェア

    Joel Spolsky∥著: ジョエル・オン・ソフトウェア
    前述の書籍「ソフトウエア開発プロフェッショナル」をより砕いたもの、という感じでしょうか。 前書きではプログラマでなくSE向けの本のように書かれているが、プログラマが読んでも面白い本であると思われます。 SEになった新人(あるいはそういう会社に入る/入りたての人)にとっては、これからどういったことが仕事を遂行していく上で起こりえるのか、どのように考えて行なっていけばいいのか決定する助けになると思います。 元は″Joel on Software″というブログの記事で、web上でも一部日本語で読めます。 http://japanese.joelonsoftware.com/ (★★★)

  • ドナルド・C・ゴース,ジェラルド・M・ワインバーグ: ライト、ついてますか

    ドナルド・C・ゴース,ジェラルド・M・ワインバーグ: ライト、ついてますか
    問題解決(一昔前のの流行語で言うところの『ソリューション』)能力は、システムエンジニアのスキルとして備えるべきもののうちのひとつです。しかし、これは難しい。学校で出されるテストと違い、唯一の、(問題提出者が想定している)解を求めるだけが「問題解決」では無いからです。そもそも、何が問題なのか、それは本当に問題なのか、それは本当に解決すべき問題なのか、その問題解決方法は正しいのか、などを解決しなければ、「その解は正しいのか」に辿りつくことができません。この本の最も良いところのひとつは、本があまり厚くないこと。すぐに読めるし、何回も読み返す気になるでしょう。 (★★★★★)

  • スティーブ・マコネル: ソフトウエア開発プロフェッショナル

    スティーブ・マコネル: ソフトウエア開発プロフェッショナル
    コードコンプリートで有名なスティーブマコネルの著書。新人SEに読んで欲しい。個人として業界の中でどうあるべきか、組織としてどうあるべきか、SEのプロ意識とは?SEの心構え概論、といったところでしょうか。また、業界における資格の重要性についても説かれています。この業界では資格が特に軽んじられる傾向がありますが、この傾向はどんな弊害をもたらすのか、将来的にこの業界は資格に対してどのような姿勢で臨んでいくべきなのか。日経BP社では(他の出版社もだが)最近、似たような類いのあまり面白くない書籍が乱出版されていますが、この本は別格だと思うので安心して購入して欲しいと思います。 (★★★★★)

無料ブログはココログ