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2015/07/15

logmouse - yet another slf4j android binding, for testing

以前「ここが変だよ android.util.Log」 というエントリで、android.util.Log及びその仕様を引きずったslf4j-androidはちょっと使いづらいと書きました。
簡単に言うと、デバッグ目的でログを出すのに使うのだから、ログレベルを簡単に変えられるべきだがそうはなっていない、ということです。
で、できないならできるようにしちゃえ、ということで自分向けにslf4j-androidを書き換えましたので記録しておきます。
リソースファイルでログ出力レベルを決定できるようにしていますので、手軽に変更できるようになっています。
テストケースなどは一切書いていませんが、まあ、リリース版で使用するわけではないので…
名前はlogmouseです。logcatからの連想でつけてます。

インストール方法

MavenプロジェクトなのでMavenをセットアップしておいてください。
  1. yukihane/slf4j の feat/logmouse/1.7.12 ブランチをチェックアウトします(本家slf4jのv1.7.12からの派生版です)。
    $ git clone -b feat/logmouse/1.7.12 https://github.com/yukihane/slf4j.git
  2. slf4jディレクトリに入って一旦全部ビルドしてしまいます。
    $ cd slf4j && mvn clean package
  3. slf4j-androidディレクトリに入り、logmouseをmavenローカルリポジトリにインストールします。
    $ cd slf4j-android && mvn install
これでgradleプロジェクトから参照できるようになりました。

使用方法

いつものように /app/build.gradle のdependenciesに依存関係を追加してください。
compile 'com.github.yukihane.slf4j:logmouse:0.0.1-SNAPSHOT'

設定はlogmouse.propertiesに記述します。 /app/src/main/assets にファイルを置いてください。
defaultLoglevelでデフォルトのログレベルを、log.タグ名で各タグのログレベルを設定できます (この辺はSimpleLoggerに合わせました)。
ログレベル値はVERBOSE,DEBUG,INFO,WARN,ERRORのいずれかになります。VERBOSEの代わりにTRACEも使えます。
この辺はslf4jとandroid標準の兼ね合いで決めました(参考)。

補足

  • sl4jインタフェースで使えるロガーとしてはlogback-android があるようです。もしかしたらリリース版にはこれが使えるかもしれません(私はまだ触っていないので評価できません)。
  • 少し方向性は違うのですが、ロギングをテスト版/リリース版で切り替えたいという要望に対して Timber というブロダクトもあるようです。

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